〜あなたのピアノを見つけるために


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  ピアノ技術者からあなたへ

 

「本場のピアノ」「手造りピアノ」 をめぐる各国の歴史の旅はいかがでしたか?


もしも、「ふーん‥‥ それで、実物はどこに (ヨーロッパではなくて!)

あるの?」 とお思いでしたら、お読みください。

     ( ちょっと長いですが‥‥)




 あなたのピアノを探すコツ
ここには、あなたがご自分のパートナーをお探しに
なるときのコツが、私の店 「バロック」 を例にあげて、
書いてあります。

内容は、私が30年の経験から学んできたことを、
まとめました。



3つのポイントは

@ 「 技術者のアドヴァイスは、お聞きになっても
   御損はありません 」

A 「 どうぞ、急がないで下さい 」

B 「 アフターサービスこそが肝心です 」



ちなみに、「バロック」 は、「 こんな店があったらな 」
という気もちを、形にしたものです。

( ‥‥私は、音楽や楽器の評論家ではなくて、
  毎日お客さまとお話ししている現場の人間
  なので、必要なものはつくらなければ )。


いつか、あなたご自身の 「 私のピアノ 」 選び
の時、お役に立てていただけたら、うれしいです。


それでは、ごゆっくりどうぞ
‥‥。






 時代錯誤といわれても
ときどき、出会ったばかりのお客さまに、
「 バロックってどんな店?」 という話題の中で、
「 営業マンのいない店です 」 と申し上げると、
「 楽器屋さんにしては、変わってますねー 」
と、びっくりなさいます。

今は少子化でピアノが売れない時代だそうで、
「 そんなことしてて、大丈夫ですかー 」
と御心配いただいたりしてしまいます。


‥‥でも、そんなに売れてなくもないんですよ。
お客さまは、ずいぶん遠くにもおいでですから。

それに、あんまり売れて忙しくなると、店を大きく
して人をふやして、今度は 「 何が何でも、今月
の目標 ○○万円!」、そうすると、今みたいな
売り方はできなくなってしまうから‥‥、これくらい
がちょうどです。

うちは、職人の店なので。


そうお話しすると納得していただけます。



どうでしょう、昔は、こんな店がいっぱいあった
と思うのですが。

店主が、自分の目や手の届く範囲に、納得した
ものだけを並べて、奥でコツコツ、手仕事をして
いる店。

それは、売るだけでなく、造ったり、直したり
できる店です。
( ‥‥ピアノは大きいので、さすがに造りませんが )。

そんな店では、お客さんひとりひとりの注文や
相談を、店主が自分で聞いて、一番いい方法を
考えて‥‥。

とくに用のない人もやってきて、いろんな話を
したり、黙って商品を眺めたりしています‥‥
とても好きだから。


いつ頃からでしょう、大型店舗やチェーン店に
押されて、そんな個人の店は本当に少なくなって
しまいました‥‥。


バロックは、たぶん 「 古い 」 店なんでしょうね。










 なぜバロックをつくったか
‥‥ピアノはどう選ぶといいのか?
   あとで後悔しない買い方は?


そのポイントについては、具体的な方が、
話がわかりやすくなるので、まず、私自身の
ことからお話しいたしましょう。



私は、長年ピアノ調律師を続けてきました。

たくさんのピアノとそのオーナー様に出会い、
調律してきた台数は、2万数千台になります。


調律師ですから、極端にいえば、調律カバン
一つあれば、ピアノのあるところならどこででも
作業ができます。

ずっと自宅を事務所にして、仕事をしていました。






 いつ頃からか
口コミで、お客さまから 「 ピアノを選んでほしい 」
と御依頼を受けるようになりました。

そんなときには、東京や浜松へ車で御案内
していました。

とても喜んでいただけたので、「 面白い体験
だった 」 と、調律にお伺いすると、今でも
その時のことをお話ししてくださいます。

でも、お忙しさや御高齢、体調の問題などで、
ご希望条件やご予算をおうかがいして、あと
は御一任下さるお客さまもいらっしゃいました‥‥。


それから、大きな修理を承ったときは、倉庫に
運んで作業していました。


おかげさまで毎年、大修理 ( オーバーホール )
の御依頼、「 調律師の耳で選んだ、良いピアノ
の御紹介 」 は、増え続けていきました。



しかし、だんだん、手の回らない部分が出て
くるように思いました。


私は技術者であり、納得のいく仕事がしたい
のです。


結局、小さな工房併設の店を、名古屋市名東区
の藤が丘にひらきました。

「藤が丘」を選んだのは、街の雰囲気がおだやか
なことと、地下鉄やバス、「リニモ」のターミナル
駅で、高速道路のインターも近く、交通の便が
よいためです。


ピアノのご購入は、けっして急がないでいただき
たいので、それは大切な条件でした。



以上が、ヨーロッパ輸入ピアノの専門店 「バロック」
を開いたいきさつです。











 お客さまの「秘書 兼 通訳」
扱っているピアノは、どれも 「楽器自らが語る」 
ような品ばかり。


そして、その使い方(つまり演奏) については、
お客さまの方がよっぽどの大先輩です。


ですから、主役はあくまでも、お客さまとピアノ。


ただ、ピアノの 「言葉」 は音色ですし、ピアノの
特質や構造にもお詳しくて、ご自分でメンテナンス
( 調律・整調・整音など ) なさるような方はごく
一部ですから、わたしが中をおつなぎしています。



わたしは、お客さまの 「秘書 兼 通訳」 です。


ピアノの本体、メカニックに関することなら、何でも
どんどんお尋ねください。



どんなご遠慮も無用です。
大切なあなたのパートナーを選ぶのですから!






 お客さまの、お知りになりたいこと

お客さまのお立場からすれば、「 私のピアノ 」 を
お探しになる間、ぜひともお知りになりたい事が
おありのはずです。


そしてそれは、マスコミや広告などでは、なかなか
手に入りにくい情報、つまりそのピアノの本当の
品質や、そのメーカーの技術力などについての
正確な知識ではないでしょうか?



高額でかさばり、しかもいったん弾きだせば手に
なじみ、また思い出も添ってくるために、ピアノは
買い直しのむつかしい商品です。


ですから、決める前に、そういった種類の事柄を、
専門家の目から見た第三者的評価として、簡潔に、
わかりやすくお知りになりたいのは、当然のこと
でしょう。


最近、自営の ( 特定の系列の販売店勤務では
ない )技術者に、ピアノ御購入に関するご相談が
増えているのは、そういうことだと思います。






 技術者なら見抜けます
「輸入品」「高級品」と銘打ったピアノのすべてが
すばらしいわけではなく、中には、とんでもない!! 
ものもあります。


販売店によっては、また、その勧め方が上手なので、
つい‥‥。


一方、古い汚れのある国産品であっても、弾けば
味わいの深い、大変良いピアノがあります。
( 外観は、再塗装で新品のようによみがえります) 。


知識・経験のあるピアノ調律師なら、そうしたこと
は見抜けます。


「 餅は餅屋 」ではありませんが、楽器 ピアノに
関することなら、どんな事でも、プロフェッショナル
のかれらにお尋ねください。



長くなりましたが、それで‥‥。


私の店では、真剣に 「 自分のピアノ 」 を探して
おられるお客さまをお手伝いするには、技術的に
私と同程度か、できればそれ以上のレベルの方
にお願いをしたいのです。


でも‥‥たぶんきっと、その人は技術者でしょう。



   自然素材からなるハンドメイドの工芸品、
   メンテナンスが重要な精密機械、
   しかも一個の芸術品。



取り扱っている品の、ごく特殊な性質からくること
なのですが、これが、バロックに、「営業だけを
専門とする人 」 のいない理由です。
( 人件費も価格にはねかえってきますし‥‥ )


















 お好きな花は?
さて、目を楽しませる四季の花々には、スミレ、
バラ、ひまわり、ユリ‥‥と、たくさんの種類が
あります。


あなたは、どれがお好きでしょうか?



「好み」 色、形、香り、味わい、肌ざわり‥‥。


人の五感に訴えるものは、個人的な嗜好性が
とてもつよいものです。


香水、料理、衣服 などみなそうで、楽器だけが
例外というわけではありません。



耳で聴く音色、身体全体で感じる響き、タッチ、
視覚でデザイン、色調‥‥。

一流の楽器は、味覚・嗅覚以外の全感覚に、
鋭く迫ってくるものをもっています。



そしてさらに、これまでお話してきたように、
まるで「 生き物 」 のような、そのブランドの、
また一台ずつの、「 個性 」 をもっています。


それは言いかえれば、それぞれが 「 ある一定
の特長、傾向 」 をもっているということです。


それがあなたのお好きなものであるほど、
その一台が「 あなたのピアノ 」である可能性
は高くなります。



逆に言うと、あなたの中で 「 好き・きらい 」 の
感じがはっきりしていないと、「 あなたの一台 」
は、見つけにくいかもしれません。


そして、その感じをつかむには‥‥、
「 個性のある、本物のピアノ 」を、いろいろ‥‥、
できるだけたくさん弾いてみる、
それしか方法はないと思います。












 あなたの誠実なパートナー
つまり、一定の水準を越えた機種の中では、
お好きな曲やよく弾かれる作曲家のお好みも
ふくめて、お弾きになられる方とそのピアノとの
出逢いです。


主役のあなたとの相性こそが肝心なのです。



どんなにすばらしいブランドであっても、「いつも、
どんな場合でも世界一」とか「唯一絶対で最高」
などということはあり得ません。
音楽の世界は、もっと奥が深いと思います。



ピアノは消耗品ではありません。
ただの機械でもありません。

良い楽器は生涯の友です。


一生あなたのそばで、あなたと共にあり、あなた
が手放そうとなさらない限り、いつまでも一緒
です。

うれしい時もかなしい時も、黙って、あなたの
かたわらにいます。
あなたが弾き出す瞬間を、変わらずに、ただ
待っています。


そんなパートナーを選ぶのに、慎重になりすぎる 
ということはないはずです。



縁というのは不思議なもので、ひらめきのように
やってくる時もあれば、長いまわり道の末に、
やっとめぐってくる時もあります。


でも、ご自分の音楽の伴侶を、真剣にお探しの
方なら、いつか必ず、「 わたしのピアノ 」 は
見つかります。
( どういうわけか、今まで実際そうでした‥‥ )。











 この音が好きだけれど‥‥? 
お客さまが「バロック」にお越しになられたら、
まず、ピアノに向かって弾いていただきます。


それは、お気のすむまで、何時間でもけっこう
です。



座り心地もインテリア性も、ヨーロピアン・ピアノに
マッチした、ドイツやイタリア製の椅子が、ご用意
してあります。
楽譜はどうぞお持ちください。


店内のBGM( たいていバロック音楽が流れて
います。好きなので店名にしました )を消して、
お茶のご用意をいたします。


あとは、このHPでもご紹介した、いろいろなブランド
をお試しください、ときどきはお休みになりながら‥‥。


そして、ご質問がおありの時は、どうぞご遠慮なく
お尋ねください。



「 この音が好きだけれど‥‥?」とお感じなら、
ご希望でしたら、そのブランドの別機種のピアノや、
テイストの似た別のブランドのピアノをご紹介
いたします( 展示中のもののほかにも、たくさん
の在庫があります )。



また、「 迷うなあ‥‥」とお感じでしたら、それは
どうぞ、そのまま‥‥。

それはとても「 楽しい迷い 」ですから。
すなわち「‥‥本日はこれにて 」。



ご納得がいかれるまで、お楽しみになりながら、
何度でもお越しください。










 後悔しないピアノ選び
わたしは、御購入のあとで、ピアノの前で後悔
していただきたくありません。

そういう売り方はしたくありません。

これだけは絶対です。



でも、「 後悔 」 というと、お伝えしておきたい
( おかねばならないと思う )、「 ピアノをめぐる
あれこれ 」 もあります。

‥‥みんな、今までにお会いしてきたお客さま
方が、少しづつ教えてくださった事柄なのですが。

それらについて、これからお話しいたしましょう。



 見えないものの値段

まず、唐突な言いかたではありますが‥‥。

「 人生は一度きり 」で、過ぎた時間は戻りません。

チャンス ( タイミング ) の大切さです。



また、「 どこにお金を使うか 」 は、ほんとうに
人それぞれですが、「 ピアノ (楽器) を買う 」
ということは、ある意味 「 あなたの夢を買う 」
ことでもあります。



‥‥「 わたしのピアノ 」 と共にある暮らし

   いつでも愛器と対話できる喜び

   世界で一流の名品と過ごす芳醇な時間

   本物のこころの贅沢‥‥。



出ていくお金の代わりに、そうした日々が、
あなたの手に入ります。



ピアノ本体の価値は測れますが、過ぎていく
時間の価値は測れません。



答えるのにむずかしい問いですが、どうしても
さけては通れない、「予算 」 について考える
とき、役に立ちます。



‥‥ご自分の ( あるいは大切な方の )
   夢の実現のために、どこまでなら‥‥?









 ぶっちゃけて言うと
( ああ、身もフタもない言い方ですが‥‥ )、

「 早く手に入れれば、長く使えて元が取れる 」、

「 演奏が上達する 」

ことも、やはり本当です。


良い楽器は、演奏者の指も耳も、そして何より
大切な、音楽的感性を大きく育てます。


そして、それは、目には見えませんが、その方の
一生の財産になります。


とくに小さい方の場合は、1年間のレッスンが、
大人の数年分もの成果にあたることが多いので、
良い楽器の選択はとても重要です。


小さな指も耳もやわらかな間は、1回の練習で
1筆ずつ、真っ白な布地に色を落としていく‥‥、
その時期に限られた、そんな素晴しい吸収力を
もっています。


また、ピアノは、座って、体のどこにも負担を
かけずに弾けます( 体で楽器を支えません )
から、弾く方がご高齢になられても、ずっと
変わらず楽しむことができる、面白い楽器です。


つまり、一見、高価なようですが、使用年数や
その効果から考えると、実はお値打ちな楽器‥‥、
それがピアノです。









 貯金は有効?
しかし、その一方で、一時的には、大きな
出費ですから、ためらいがあります。

当然、「 貯金してから」 と思います。
( 私も若い頃そうでした )。


でも実際には、どうかというと‥‥。


天然資源の減少、人件費の高騰、さらに
最近はとくに為替相場の変動で、一流の
楽器の価格は、毎年、確実なペースで
上がってきています。



このウルトラ低金利時代に苦労して貯金
を続け、スタート時の予定では目標達成
のはずだった年になったら、ゴールは
はるか彼方に延びていた。

結局かなりの不足が出て、ローンを組む
はめに‥‥。



たまにお聞きするケースですが、その場合‥‥、


もしも「天引貯金」のおつもりで「分割払い」
を選んでおられたら、スタート時点から
すでにピアノはお手元に来ていたので、
毎日お好きなだけ、それこそ心ゆくまで
弾いてお楽しみになれたのです。


‥‥過ぎた時間の長さが思われます‥‥。


ことに、もし、専門家を目指されている、
お若い方の場合だったら?



シビアー過ぎる現実ですが、これは売る側
も説明不足だと思います。


また、本物のヨーロピアン・ピアノなら、
下取り価格も、そんなに下落するもの
ではありませんから、必要ならローンの
途中ででも換金できます。


お使いになられた期間中、同じピアノを
レンタルなさっていたとすれば、かなりの
費用が発生しているはずなので、丸ごと
御損ということにもなりません。



「 本当に賢い買い方 」 は、対象により、
時代によって変わるはずです。
















 「 絶対 これだ! 」 の一目ぼれ
「 一台ずつの個性があるピアノ 」 だから
こそ生じる、別の形の大問題もあります。


つまり、本当に 「 これだ!」 という一台
に出会った時のことです。


それは、まさに 「 一期一会 」、ただちに
行動を起こさなくてはなりません。


とくに、それが、( 状態の良い、グランドの )
中古ピアノのときは‥‥!


ブランドによっては、そもそも、国内市場
への出回りがほとんど無いのです。

出る前から長い予約の列、「 出そうだ 」
というだけで注目を集め、ついに出た、と
なれば早い者勝ち、キャンセル待ちの
激戦はあたりまえ‥‥。


ですから、そういう時だけは、迷って
いられません。


あなたの 「 気になる、あのピアノ 」 は、
きっと、他の多くの方にとっても、そう
だからです。



すぐにお手伝いできることとして‥‥、


たとえば御予算についてでしたら、低金利
・長期 ( 最長10年・120回 ) ローンなど
をご用意してあるのでお使いいただけます。


その場合は、分割の回数や、頭金・ボーナス
払いを併用するかどうか、などで、いくつか
のパターンをシミュレーションしてお渡しし、
ご参考にしていただいています。


さらに、これまで御愛用のピアノについて、
ご必要な場合、当方でお預かりさせて
いただいています。
( 今後のことがお決まりになられたら、
 そちらへお届けいたします )。











 教えてください
他に、御家庭でご不用になられたピアノの
お引取リもしています。


その際、寄贈( 学校・福祉施設などへ )を
御希望でしたら、お客さまのお志に確実に
添えるよう、後で寄贈先をご報告させて
いただいています。


また、バロックはヨーロッパ輸入ピアノの
専門店ですが、御希望があれば、国産品
( 全メーカー ) も取り扱っています。


とくに
「 予算内で、できるだけ程度の良い中古
ピアノを探している 」
というお客さまには、過去に、お買替えの
下取りで出たたくさんのピアノがあるので、
ご活用いただいています。


内部機構・外装ともに手入れ済みですが、
もともと大切に使われていたピアノが多い
ですから、とてもお値打ちだと思います。


さらに、「 あるブランドが気に入ったので、
チャンスを待っている 」というお客さまには、
そのブランドから「 創業○○周年記念 」や
そのピアノを愛用していた音楽家の「 生誕
○○年記念 」などで、特別のセール価格を
打ち出してきた時には、急いでお知らせ
( 台数が限られるので ) しています。


今のところ、お手伝いできているのは
こんな事ですが、もし、このほかにも

「 こんなサービスがあったらいいなあ 」

というものがありましたら、ぜひ教えて
ください‥‥。












 世界に1台の わたしのピアノ
ピアノの購入というのは、いろいろ大変
ですが、それだけの価値がある、また
一生の思い出に残る、すてきなイベント
です。


いつか、迷いなく
「 これこそ、わたしのピアノだ!」
と確信なさる、そんな出逢いがあったら、
チャンスを逃さないでください。


また、「 そろそろ‥‥」「 いつか‥‥」と
お考えでしたら、資料を集めたり、試しに
音を聴いたり、いろいろご準備を始められ
てはいかがでしょうか。


そのプロセスがまた、楽しいのですから!


あなたに、「 世界に1台 ( お手元に届いた
その日から、あなたと共に時を重ねていきます)」
の 「 わたしのピアノ 」を楽しんでいただく、
そのお手伝いをするのが、私の役目です。



私は、私が売るピアノの品質を信じています。

いい加減だと思う物は、おすすめいたしません。



また、新しい出逢いにあなたをお誘いいたし
ます。
「 ほら、こんな花もありますよ 」
とお見せするのです。


世界にはたくさんのピアノメーカーがあり、
多くのヴァリエーションを出しています。

それらの性能や品質、製造元からくる最新
情報や、有利な特典などもご説明いたします。












 「どうぞ、急がないで下さい」
ですから、たくさん弾いて、試して、比べて
ください。

迷われたら、「?」 のまま前に進まないで、
一番初めに戻りましょう。


‥‥ 「 あなたのピアノ 」 「 夢のピアノ 」
     は、これですか ‥‥?


           


そして悩んだり、困られたりしたときは、
どうかご相談ください。
ごいっしょに考えましょう。

きっとよい道は見つかると思います。
( ‥‥今までもそうでしたから )。


お若い方も、ご年配の方も、すでに多くの方
が 「 わたしのピアノ」を見つけて楽しんで
いらっしゃいます。


私は、いつもおそばにおります。

「 あなたのピアノ 」 との真実の出会い
まで、どうぞ、お急ぎにならないでください。
















 アフターサービス
それでは、ピアノ選びのコツ 最終章、
「 アフターサービス 」についてお話しいたし
ましょう。


これについては、結論がはっきりしている
ので、先に申し上げます。


一言、「 店 (人) 選び 」、これにつきます。

そして、それがすべてです。



つまり、良い店から買うならば、もちろん
アフターサービスも良いですし、
「 ‥‥!?」 なトラブルは、そもそも
発生しません。


良い店には技術力と信用があり、お客さま
・メーカー双方からの強い支持と、同業・関係
業者間の、安定した協力関係があります。


そんな店なら、そもそも、疑わしい商品は
置いていませんし、同様の価格設定も
ありません。


また、お客さまのペースを無視した強引な
売り急ぎもしません。

そしてもちろん、ご購入後は、しっかりした
メンテナンスを提供するでしょう。



ただ、問題は、「どんな店が良い店なのか、
わからない 」 こと‥‥。


それは、チラシやインターネットを利用した
価格比較だけでは絶対にわかりません。

また、店の大きさや広告の多さだけでも
わかりません。


全国規模で展開していても、創業が古くても、
幅広く宣伝していても、技術者の目から見ると、
「 ‥‥!!」 な売り方をしている店が、現実に
存在しているからです。










 購入した後こそが問題
ピアノは、ご購入の後のアフター・ケアが
非常に大切な、ごく特殊な商品です。


もちろん、粗雑な「 売りっ放し 」など、絶対に
できません。

それは、どんなに製造元の品質基準が厳しくて、
製品の完成度が高かったとしても無理です。



この 「 商品としての特殊性 」 は、お客さま
の方からは、意外と気づかれていないこと
なのですが‥‥。



たとえば、同じ楽器であるヴァイオリンや
フルート、トランペットなどでは、ここまで
厳密な、専門家による定期的な保守点検
作業は必要としていません。

それらは、故障した際の修理をのぞいては、
演奏者自身の手で大切に調律・管理されて
いるのがふつうです。



そもそも、そのメンテナンスの専門家が、
一つの職業として成り立っていることにも、
ピアノという楽器の特殊性は表れています。



わたしを含め、調律師の本来の仕事は、
お客さまのお手もとにピアノが届いてから、
始まります。


そして、それは「 御購入時 」だけでなく、
「 その方が、そのピアノをお持ちの間 」
ずっと、サポートいたします。


長い長いお役目です。










 ブランド・バッグとピアノの違い 
ということはお客さまにとっては、販売店
との付合いは決して一過性のものではなく、
実際は買ってから始まって、そのあと長く
続くものだということです。

そのあたりも一般の商品とはちがいます。


‥‥とすれば、あなたは、どんな「サービス」
をお受けになられたいですか?



調律をはじめとする全てのメンテナンス
作業は、その質が大変重要です。


この点もつい見落とされがちです。

買った店の技術力は、あとから大変問題に
なってくる点なので、買う前にはあまり気に
とめられないことが多いのです。



それは‥‥、たとえば、ブランドバッグなど
でしたら、全国どこのショップやデパートで
購入しても、価格以外の条件は同じかも
しれません。

アフターサービスには、受け付けた店を
窓口として、ブランド直営の工場へ送られる
ので、どこでも一律に、同じレベルの技術
提供を受けられるでしょう。


しかし、ピアノの場合はちがいます。
調子がちょっとおかしくなるたびに、
いちいち工場へは運べません。 

とくに、海の向こうのヨーロッパへは‥‥。









 ピアノの本当の価格 
つまり、「 そのピアノがお値打ちかどうか 」
は、かなり長いスパンでみることが必要
なのです。



お客さまにとって、トータルの出費が、
本当にお得になっているのか、そうで
ないのか‥‥。



「 買値 」が多少安くても、メンテナンス
の質が悪くて「 維持費 」がかさむなら、
繰り返されることだけに確実に不利です。



また、「 激安店 」と銘打って思いっきり
値引きしている店は、どういうわけか人の
移動も激しいことが多いので、大切な
ピアノに、それこそ毎回毎回ちがう担当者
がやってきて、「 初作業 」 をしていくこと
もあります。



はじめに、「 店選びが大切です 」 と
結論を申し上げたのは、そういうことも
含めてです。


結局、こうしたさまざまな問題があるので、
ピアノの場合は残念ながら、「 もともとの
物がいいのだから、どこで買っても同じ 」
というわけにはいかないのです。








 技術者の仕事
御購入後、ピアノは ( 重くて精密なので
ピアノ運送専門業者の手で ) 納入、開梱、
設置、点検されます。


でも、それで「納品完了」というわけでは
ありません。
( 運送の人の仕事は終わりましたが )。



ピアノはまだ、ぜんぜん弾ける状態になって
いません。


梱包されて、運ばれて‥‥、眠ったままの
ピアノに息を吹込み、よみがえらせる、一連の
工程が必要なのです。



ここからが、ピアノ技術者の本領発揮です。


納入・点検に立会った後、引き続き、整調
・調律・整音の作業に入ります。


それらの終了後、ご満足いただけたかを
お客さまに確認してから、お引き渡し
いたしますが、それでも技術者の仕事
は終わりません。


「 さて、このピアノには‥‥ 」と、道々
考えながら、帰ります。


それを、次回 ( ほぼ半年後です ) の
作業につなげるのです。



海を越えて運ばれてきたピアノが、新しい
環境に慣れ、落ちついて、その実力 ( その
ピアノがもっている最高の音色 ) が出る
ようになるまで、様子をみながら、ゆっくり
手をかけていきます。


そして安定期に達したら、あとは定期調律
をしていきます。


長い時間の中では、必要になってくる
さまざまなメンテナンスや修理も組み込んで
いきます。










 技術力のあるショップの重要性
こうしてみてくると、アフターサービスの
大切さがわかります。


そしてどんなピアノにも、
「 かかりつけのお医者さん 」
がほしいことも。



ちょっと気になることが出てくるたび、
実力のある技術者がすぐ駆けつけてくれる、
そして初期症状のうちになおしてくれる、
だからお金も時間もあまりかからない‥‥。


そんな関係が、ピアノにとっても、オーナー
さまにとっても理想的です。



そしてもしそのピアノが輸入品であったら‥‥、
そんな信頼のおける技術者の重要性は、
さらに高くなるでしょう。


ごく小さな修理にも、素材から構造、その
ブランドの個性まで熟知している必要があり、
充分な知識と経験が求められるからです。




納入直後の楽器として「起動」させる作業
から、長期のメンテナンスまで、後あとの
ことをよく考え、初めから店を選んで購入
しないといけない‥‥。



やはり、ピアノは、ちょっと変わった商品
といえるでしょう。



そして、そういった特殊な品を扱う店、
ピアノ・ショップを選ぶ基準についても、
おおよそのところはご納得いただけた
のではないでしょうか。










 「売りっ放し」のできない単純な理由
さて、先に「 ピアノは売りっ放しができない 」
と申し上げました。

もっぱら 「 商品 」 の性質からくる理由を
お話ししてきたのですが、実は、「 売る側 」
の事情からくる理由もあって、それはとても
単純です。



高いお代をいただいて、いい加減な楽器を
おすすめしたら、すぐわかります。

世間は狭いですし、お天道様も見ています。


そしてそれは、お世話になった皆さま‥‥、
広告をしない店を今まで口コミ ( お客さま
同士のご紹介) で広めてくださった‥‥
全員のお顔をつぶすことになります。


それでは、「 毎年変わらず、同じお客さま
のところへお伺いする 」  ことで成り立つ
調律の仕事など、とてもできなくなります。


お客さまにとってのマイナスは、
売り手自らにとっても同様なのです。



私は、生涯、現役の職人でいたい。

ご提供するサービスの質こそが、職人の
誇りです。








 ありがとうございました
ずいぶん長くなってしまいました。

最後までおつきあいくださって、ありがとう
ございました。


こんなにいろいろ書くとは思いませんでした。

でも、ずっと思ってきたことが言えたような
気がして、ほっとしています。


   これは、私が実践して、皆さまにおすすめ
   している 「 良いピアノを探す方法 」 です。

   ピアノを扱っている人は、みなその人なり
   の アドヴァイスがあると思います。

   その一つとして、あなたのご参考になる
   ことができたら幸いです。



私は、「 楽器を売る 」 のに、ほかのやり方
は知りません。

というか、知らなくても良いと思います。


   ‥‥ 楽器はどんなふうに買いたいか、
   自分なら ‥‥?


ピアノを調律するとき、まず、音叉を鳴らします。

不変のものが、原点です。









 
 ヨーロッパ輸入ピアノ専門店 バロック